なぜなぜ分析【ネミーマガジン第52号】

いつもネミーマガジンをご愛読していただき
ありがとうございます。

今回は品質保証部の杉山が担当させていただきます。

品質に携わる者の基本的な手法の中に“なぜなぜ分析”
というものがあります。

ご存じの方も多いとは思いますが、“なぜなぜ分析”とは、
トヨタ生産方式の代表的な手法のひとつです。

問題を引き起こした要因を提示し、さらにその要因を
引き起こした要因を提示することを繰り返すことで、
発生した問題への対策効果を検証するための手法です。

私はこの手法を、趣味である登山に用いてスキルアップに
繋げています。
登山と聞くと、のんびりした空気が感じられるのですが、
同じ山に登るにしても異なるルートを選択することで、
難易度や危険度が飛躍的に跳ね上がることも多くあります。

また、多くの登山者が行き来する一般登山道であっても
遭難事故が多発するルートも少なくありません。

私も以前、危うく遭難しかけた経験があります。

山域は冬の八ヶ岳単独行。
雪と風が激しくなり、体を吹き飛ばされるような強風の中、
吹雪でゴーグル越しの視界が定かでないにも関わらず、
足元やルートの確認を疎かにしてしまいました。

雪庇を踏み抜いてしまった私は、稜線から滑落する寸前で
体勢を留めることに成功し、這い上がることができました。

このような命に係わる致命的なミスは稀ですが、
岩場でのクライミングは常にトライ&エラーの繰り返しです。

また、ミスの中からでしか学べないことが多く、
テントの中や下山した後に必ず“なぜなぜ分析”の手法を用いて、
その日の山行の総括を行います。

要はなぜミスを犯したのか、危険な場面に遭遇したのか、
その原因を探り改善を図り、次回の計画に生かし実行する。
この繰り返しが自身をスキルアップさせて自信に繋がります。

この“なぜなぜ分析”は業務の改善に用いる手法ですが、
趣味や一般生活の中にも簡単に応用することができ、
ぜひ皆様にもお勧めしたいと考えます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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