百聞は一見に如かず!【ネミーマガジン第37号】
こんにちは!
今回ネミーマガジンを担当する
生産技術部の藤田です。
私はここ最近の仕事柄、
中国に行く機会が増えました。
みなさんは中国という国に
どのようなイメージがあるでしょうか?
水滸伝、三国志など歴史深い国。
滔々と流れる長江や山水画のような
手付かずの自然の残る国。
はたまた、ニュースでも流れる
尖閣諸島の問題や抗日活動などで
中国に対してネガティブなイメージが
先行しているのではないでしょうか。
そんな中国ですが、以前私が体験した
お話しをちょっと記したいと思います。
今から4年ほど前、
私は中国の上海に初上陸しました。
当時、中国生産には期待をしていませんでした。
そんな中、生産トライが始まったのですが
『あれあれ?』と・・・。
スタッフのみなさんは、
慣れない製品を慣れない工程・方法で、
私の想像に反して一生懸命に真剣に製作して
くれています。
決して上手いとは言えないものの、
何とか形になって日々が過ぎて行きました。
中国でも日曜日は休みです。
私は休日を利用し、旧市街の露店お土産を
買いに行くことにしました。
そこで丁度いいキーホルダーを見つけ、
購入することにしたのですが、
如何せん私は全く中国語が喋れません。
身振り手振りで伝えようとすると
露天のおじさんは一生懸命に真剣になって、
私の言いたいことを分かろうとしてくれます。
何とか伝わったらしく、小さなキーホルダーを
差し出してくれたので、私は価格も分からないまま
最高紙幣の100元札を手渡してしまいました。
おじさんは、
『おつりが無い、細かいお金はないのか?』
と、言っていたのですが、
当時の私には中国語は全く伝わりません。
きっと5元以下のキーホルダー1つ買うのに
100元札は迷惑だったのでしょう。
結局、おじさんは隣の露店に声をかけ
おつりを用意してくれました。
私が 「シェイシェイ(ありがとう!)」 と言うと、
おじさんは 「プークァチー(どういたしまして!)」
と言って笑ってくれました。
この時のおじさんの笑顔は、
私が中国を好きになる瞬間でした。
私はこれからも中国で『ものづくり』に
挑戦していくつもりです。
『百聞は一見に如かず!』
決め付けや思い込みなど固定観念は持たずに、
現実をしっかりと見極め、仕事に励みたいと思う
今日この頃です。