神はサイコロを振らない【ネミーマガジン第40号】
いつもネミーマガジンをご覧いただき
ありがとうございます。
今回は技術部の中田が担当します。
みなさんは「神はサイコロを振らない」
という言葉をご存知ですか?
かの有名なアインシュタインが
量子力学を批判する際に用いた言葉です。
観測される現象が偶然に選ばれるという量子力学の
曖昧さに納得せず
『すべての事象の結果はあらかじめ決まっている』
と彼は述べたかったようです。
補足ですが、量子力学の曖昧さについては、
「シュレディンガーの猫」などを調べてみてください。
この量子力学と古典物理学の論争の中に出てくるのが
「隠れた変数理論」です。
本来なら、同じ条件での事象は同じ結果になるはずですが、
そうはならない場合があります。
それは明らかになっていない”隠れた変数”があるからだ
という理論です。
私も設計作業を行っていると、「暫定的に」や「仮定して」
と曖昧な条件で設計のご依頼をいただくことがあります。
そういったご依頼には隠れた情報があって、
後で補完されることもありますが、隠れたままになると、
それらは不具合を誘発してしまいます。
そのようなことにならないよう、ご依頼頂いた内容の
曖昧な情報は皆様に確認をお願いしています。
要点を整理しながら設計を進めることで、、
神の振るサイコロの結果に製品の品質を委ねる事が無いよう、
安心してご利用いただける設計を日々心がけております。