積極性【ネミーマガジン90号】

いつもネミーマガジンをご覧いただきありがとうございます。
ネミーマガジン事務局です。

今回は、ドイツでサッカー選手として活躍中の
伊木渚(いき・なぎさ)さんからの寄稿をお送りします。

伊木さん、実はネミーの社員でした。

海外でプロサッカー選手になる夢を叶えた彼女が、
ネミーマガジン88号「サッカー女子な私」(2月15日配信)を読み、
当社代表の根上へ、現在の熱い思いを寄せてくれました。

夢を信じ、見事叶えて、さらに躍進する伊木さんならではの、
エネルギー溢れる内容をどうぞ!

今回はご縁があり、2016年までネミー株式会社で勤務していました伊木が担当させていただきます。
現在所属は違いますが、再びネミーマガジンを書けることを嬉しく思います。
約3年振りの担当になります。

私は現在ドイツで生活をしています。
FCニュルンベルクというクラブチームに所属して、サッカーをしています。
私はレディースチームですが、
メンズチームには、久保選手が在籍しています。(2019年2月現在)
過去には、長谷部選手、清武選手、金崎選手が在籍しておりました。
温かいチームメイトやスタッフに支えられて、何とか継続しております。

今回はキャンプのことを書こうと思います。
練習メニューはさておき、オフシーンを中心に。
キャンプの雰囲気が伝われば嬉しいと思います。

キャンプとは、リーグ開幕前のチーム合宿にあたります。
私はドイツ人と共同生活ができるのか、不安を抱きながら参加しました。

キャンプ場までは、チームバスで移動します。
アウトバーンは時速130Kmくらい余裕です。
移動のバスの中は、大音量で音楽が流れています。
アウェイ試合の移動時も同じですが、行きのテンションは常に高いです。
音楽好きの選手が率先して、みんなが盛り上がる曲をかけます。
チームメイトは20代が多いので、クラブミュージックが多く、
着席しつつも踊ります。そのため、バスはよく揺れます。
長距離移動の時は、毎回速度に怯えながら、車酔いに悩まされています。

到着後は、選手の積極的な姿勢に驚きました。
例えば、朝昼晩だけの食事では栄養が足りないので、補食をとる必要があります。
そういったときは、料理に自信のある選手がホテルのキッチンを借りて調理を行い、
補食が必要な選手に振る舞います。
ミーティングの準備も、コンピューターに詳しい選手が自ら率先して行います。
ホテルのシステムと接続させることで、より良い環境でミーティングを行うことが出来ます。
担当を決めなくても、自信満々に「私できます!やります!」
そんな積極的なチームメイトを頼もしく思いました。

部屋は4人部屋でした。音楽はいつでもかかっています。
寝ている選手の横で、ダンスをしている選手がいて、
その横で、勉強をしている選手がいて…。
みんな自由でした。
何をしていても誰も文句を言いません。
個人の自由です。

タイムスケジュールが決まっているのは、トレーニング時間だけです。
これにも初めは驚きました。
食事の時間も、ミーティングの時間も、シャワーの時間も、就寝時間も、
定時は無く、すべて成り行きです。

夕食の後は、みんな食事の席に残り、歌を歌い、ダンスを踊ります。
踊りたい選手が、お気に入りの曲がかかったタイミングで、みんなの前に出ていきます。
だいたい即興のダンスを踊ります。それも自信満々に。
見ているだけの選手がいると、積極的な選手やスタッフが誘います。
私も苦手でしたが踊りました。
みんなの前に出る前は、恥ずかしくて照れていましたが、
前に出た途端、恥ずかしさが無くなりました。
みんなが名前を呼んで、キャーキャー騒ぎ立ててくれたおかげで
調子に乗ってしまいました。
「日本だったら絶対していないな。」と内心思っていましたが…。

そんなこんなで、キャンプを終えたわけですが、
とりわけ、チームメイトの積極性と、何事にも自信を持っている姿に、頼もしさを感じました。
最低限のルール設定にも関わらず、チームが成り立つのは、
一人ひとりの積極的なチーム貢献があるからだと思いました。
逆に、最低限のルール設定だからこそ、ルールに縛られることなく、
実力が発揮できる環境でもあると感じました。
積極的に、自分らしく、チームの中でどんな方法で自分が輝くか。
これがこのチームで楽しむポイントになりそうです。

私の周りの人は、みんな自信満々でキラキラ輝いています。

自分が正しいと思うことに自信を持ち、行動に移す積極性をドイツで磨きたいと思います。
自分の可能性を信じて、まだまだチャレンジしたいです。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。

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